大阪太鼓製造技術保存会とは
古い文献に拠ると、遅くとも1616年頃には、現在の浪速区周辺(当時の渡辺村)にて、「大坂城代の入城に際し、陣太鼓を新調することになり、渡辺村の太鼓屋平八という天才的な太鼓職人がおり、この者に製作が命ぜられました」とあるように、当時から太鼓製造の一大拠点として、その製造技術が伝承されてきたのです。 そして、この令和の時代まで実に四百年以上もの間、太鼓製造業が受け継がれて来ましたが、その職人技術について、より体系的に取りまとめ、太鼓職人だけでなく、必要となる大切な皮や胴などの製造も含めた技術を保存すべく、当会を発足いたしました。
設立趣旨と活動内容
設立趣旨:大阪浪速を中心とする、太鼓の製造技術及び職人技術の保存、並びに普及と技術の向上を図るべく保存会を設立いたしました。
活動内容:大阪府が発足した「大阪伝統工芸品産業振興協議会」において、「大阪府知事指定伝統工芸品」の指定を受け、大阪太鼓の健全な進展と経済的地位の向上を目指します。
令和05年、大阪府知事指定伝統工芸品として認定を受けました。
→大阪伝統工芸品産業振興協議会 →大阪府認定
規約・会費・会員
現在、大阪府内の太鼓製造業5社にて、詳細を取りまとめております。
詳細については、お問い合わせフォームより、当保存会事務局へお尋ねください。
詳細については、お問い合わせフォームより、当保存会事務局へお尋ねください。
製造工程
- 1.欅原木
- 2.切断
- 原木を太鼓の大きさにあわせて輪切りにする
- 3.くり抜き
- 太鼓の内側をくり抜き円筒状にする
- 4.乾燥
- 数年間乾燥させる
- 5.削り
- 外部、内部に丸味をつけるために削り太鼓の形に整える
- 6.塗装
- 外部に漆を塗る
- 7.皮張り
- ジャッキを使い皮を均等に引っ張りながら音の調整を行う
- 8.鋲打ち
- 鋲を打ち、皮を固定する
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